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石川県金沢市の小さな不動産屋です。

YouTubeで衝撃的な出会いをして以来、投稿を心待ちにしている番組があります。
『それって!? 実際どうなの課』というバラエティ番組内の1コーナー、「知られざる世界の達人たち!」です。
とにかく、俳優の森川葵さんがすごいんです。

番組ではこれまで、けん玉、石積み、クレーンゲーム、水切り、ゴム銃、ダイス・スタッキング、スポーツスタッキング、バブルアート、テーブルクロス引き、カード投げ、アーティスティック・ビリヤード、ヨーヨー、皿回し、デビルスティック、フォーク曲げ、レインボースプリング、アーチェリーのトリックショット……など、いわゆる「スゴ技」と呼ばれる技の数々が紹介されてきました。
もともとは知られざる芸の世界を訪ね、その道の達人に熟練の技を見せてもらい、いかにスゴイのかを紹介する番組構成だったと思われます。
森川さんは、そのスゴ技を見て「わーすごい」などと驚き、感心する役回りだったはずです。

ですが、その後のコーナーの方向性を変える転機が訪れます。
けん玉編で「1ミリのけん先に穴が2ミリの玉を通す」というスゴ技が紹介された際に、自分も挑戦してみたいと言い出し、なんとこれをあっさりと成功させてしまったのです。
これが“伝説”の始まりです。

ここから森川さんは驚異的なセンスを発揮していきます。
何に挑戦しても瞬時に技を習得し、達人たちが数年かけてマスターしてきた技の数々を、たった数時間で成功させるパターンを確立していきました。

かつての『新春かくし芸大会』以降も、芸能人がスゴ技に挑戦し、壁にぶつかりながらも練習を重ね、失敗したとしてもその努力に感動する、という番組はありました。
ですが森川さんはその既存のフォーマットを超越し、一発で成功させてしまったり、さらには持ち前のセンスで達人をも驚愕させてしまったりするのです。

森川さんが想定外の速さで上達していくため、その技が難しいものだと伝わらなかったり、VTRの撮れ高不足を心配されるくらいです。
そのため、”バラエティーの法定速度を守らない”という意味を込めて「ワイルド・スピード森川」と呼ばれており、もはや彼女のすごさを堪能するコーナーと言っても過言ではありません。

森川さんの持つ能力をざっと挙げると、
・目の前で起きていることのメカニズムを把握する力
・「身体や道具をこう動かせばこうなるだろう」というイメージ力
・そのイメージを実際に体現する身体能力
・達人による手本を忠実にトレースする力
・アドバイスを瞬時に理解して落とし込む力
・同じ動作を繰り返しながら微調整を行っていくバランス力
・プレッシャーや制限時間の中でも途切れない集中力
・「私はできる」と自分を鼓舞しながら絶対に諦めない精神力
……などなど、とにかく心身ともにすごいのです。

ただ「短時間で」体得はしても「簡単に」体得している訳ではないところも魅力で、彼女が天才であるだけでなく、愚直に努力できる人でもあることが分かります。
番組が放送される度にSNSで #おつかれ森川 がトレンド入りするのも、その姿勢からでしょう。

「スポーツスタッキング」のアジア大会に日本代表として出場し、金・銀・銅メダルを獲得した森川さん。
番組公式からも「何でも出来ちゃう女優」として紹介されている、面目躍如です。
「天才とはこういう人」なんだと素直に感心します。
なによりバラエティーとしてとても面白いので、おすすめです。