FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。
「まったく、近頃の若い奴は」。
現代では禁句となっているフレーズですが、久しぶりに聞く機会がありました。
Aさんがとある飲食店で「タクシーを呼んでほしい」と依頼した時のこと。
応対した女性が、
「もう早朝に近い時間帯ですし…タクシーの台数も少ないですし…」
と言ってなかなか電話してくれなかったそうです。
Aさんが「結局、呼べるの?呼べないの?」と聞き直したところ、
「多分、難しいんじゃないかと…」とモゴモゴしながら言われたそう。
Aさん、この応対にカチンときてしまい
「呼べないなら呼べないでいいよ!それなら言い訳せず結論から言いなさい」
と言い捨てて、外でタクシーを拾ったそうです。
いまだ怒りやまぬ態(てい)でこの話をした後、Aさんは前出の禁句を言ったのでした。
実際、金沢市内ではタクシーが不足しています。
以前、知人はタクシーが全く拾えず、金沢駅まで歩いて、なんとか1台だけいたタクシーに乗れたと言っていました。
それを聞いて、すでに電車が動いていない時間帯だったとはいえ、周辺に多くの飲食店を擁する金沢駅にすらタクシーがいないのか、と驚いたものです。
飲食店の女性は、タクシーが呼びにくい状況なのは分かっていたのでしょう。
とはいえ、電話もしてくれないことにカチンときてしまったAさんの心情も理解できます。
子供の頃に感じていた、当時の大人たちの余裕や貫禄。
年齢を重ねれば自然に得られると思っていました。
しかし現状は、自身の怒りの感情を抑える事すらままならない。
人(というより私)はいつになったら、大人然とした大人になれるんでしょう。
「不惑」など、とっくに過ぎているんですが。