FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。
今回は、住宅ローンの話です。
マイホームを探し始めた頃から、いろんな住宅ローンを比べて勉強してきたつもりでしたが、いよいよとなると「これが最適解か?」と迷いが出てきます。
当時は超低金利だったため、金利が1%未満の住宅ローンだらけでした。
金利の安さだけでは、優越の比較ができないくらいに。
そこで、私が重視したい条件をあらためて考え直してみました。
・個人の借入金として、住宅ローンは最も金利が安く長く借りられる商品なのだから、より金利の高い借入(カーローンやリフォームローンなど)をしなくてすむ余裕をもった借入額にする。
・途中で返済が困難になっても、銀行に返済期間延長を認めてもらうのは容易ではないので、最初から最大限長く借りる。
・独身だからこそ長期の疾病保障が欲しいので、団体信用保険の加入要。疾病保障(がん、3大疾病保障など)が無償付帯される商品が望ましい。
・繰上げ返済手数料が無料であることは必須。かつ返済額が少額でも(100万円単位ではない)一部返済が可能な商品が望ましい。
これで銀行と商品がいくつかに絞られました。
住宅ローン審査では「個人属性」がチェックされます。
個人属性とは、融資を申し込む人の勤務先や年収などの経済的・社会的背景を指します。
金融機関が融資可否や限度額について判断する上での基準で、具体的には “家族構成” 、持ち家か賃貸かなどの “居住環境” 、 “勤務先と勤続年数” 、 “年収” などがあります。
金融機関はこれらの情報をもとに「申込条件を満たしているか」「返済能力に問題がないか」を判断します。
私は当時上場会社に勤めていて、借金はなく、公共料金やクレジットカードの延滞記録もありません。
属性としてはそこそこですが、ネックになるのは独身という点。
ただネックはあっても、物件評価に対して借入額が低いので、ローン審査は通過できるはずという目算はありました。
まずは住宅ローンの事前審査(仮審査)を、ネット銀行2行に絞って依頼しました。
1行は、私が普段から利用しているメインバンクで、団信の疾病保障も8疾病保障(※当時)と充実しています。
もう1行は、団信にがん100%保障を無料付帯した住宅ローンが話題の(※当時)、開設間もない銀行です。
数日後、2行から事前審査に通ったと連絡がありましたので、すぐに不動産会社と売買契約内容について打ち合わせをしました。
まず、手付金についてです。
売買契約を締結しても、手付解除期限の期日まで契約解除が可能です。
その際、買主からの契約解除は手付金の放棄が、売主からの契約解除は手付金の倍額の支払いが必要です。
買主としては手付金が少額なら気が楽ですが、自分より良い条件の購入希望者(高額の購入金額を提示するなど)が現れた場合、売主は少額の負担でそちらに乗り換えることが可能になってしまいます。
買主としては、契約解除への抑止力になりうる額を用意する必要があるのです。
相談の結果、売買代金の1割を手付金として設定しました。
次に一般的には「住宅ローン特約」と呼ばれる融資条項についてです。
これは平たく言うと「もし住宅ローンの審査が通らなかったら買いません。その際、手付金は無条件で(買主に)返してください」という特約です。
ただ「住宅ローンが通らなかったら」だけですと、当初予定していた金利の安いローンの本審査に通らなくても、別銀行の金利の高いローンの本審査に通れば特約は履行されません。
状況によっては売主から、どこでもいいから住宅ローンを通してくれと言われかねません。
そのため「事前審査済み2行の承認が通らなかったら」と明記しました。
ただ、住宅ローンは最後まで迷い続けました。
次回、『中古マンションを買ってみた その③』に続きます。
よろしければ前回、『中古マンションを買ってみた その①』もぜひ。