FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。
眠れない夜に、ついYouTubeを見てしまいます。
先日も夜中に目が覚めて、スマートフォンを手にしました。
スクロールしながら動画を探していたところ、ピアノを前に座っている女性のサムネイルに目が留まりました。
普段はグループで活動している人で、歌もダンスも上手なことは知っています。
「この方、ピアノも弾けるんだ」
驚きもあって、クリックしてみました。
結果、この日は眠ることをあきらめました。
彼女の弾き語りがステキすぎて、他の動画を探す羽目になったからです。
弾き語りなので、歌を聴かせるためにピアノパートの音数は控えめです。
それでも大きな会場で映える演奏になっているのは、叩いて音を響かせるのが上手いからなのでしょう。
「コンピング(バッキング)はセンス」
と、ピアノを教えている人から聞いたことがあります。
リズムを刺激したりブリッジを強調したりしながら全体のバランス調整をするので、目立ちすぎても臆病に弾きすぎてもダメ。
ここを勘違いして “伴奏” に徹してしまう人がとても多い。
これは教えても上手くならない人もいるし、最初から出来る人もいる。
「歌唱」というソリストを引き立てる、彼女のバッキングにはセンスを感じます。
そのソリストたる歌唱ですが、まず、甘さに強さが混ざった不思議な声質。
ビブラートをかけて歌っているようでもないのに、ビブラートを感じるというか。
さらにエモーショナルのひと言では表せない、胸を打つ “なにか” 。
儚さと激しさがともにあるような佇まい、とでも言えばいいのでしょうか。
加えて驚いたのが、楽譜が五線譜ではなかったこと。
コード表?
そうだとするとコード表でピアノを弾く人、初めて見ました。
見返すたびにいろいろな面が見えてきて、すっかり目が冴えてしまいました。
ただ1つ残念なのは、熱狂的なファンがいることで知られるグループの割に少なすぎる視聴回数。
公式チャンネルが出してる動画なのに、おまけに期間限定なのに、ファンの人はなぜ見ないの?
と心配をしてしまったくらいです。
こんな思いがけない出会いがあると、眠れない夜のYouTubeも悪くないと思えます。
日中に訪れる睡魔と戦うことにはなりますが。