FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。

お会いすればどちらからともなく、ちょっとした話をする間柄の人たちがいます。
先日、そんな仲の1人からこっそり言われました。
「今月で会社辞めるんです」

まだ20代の女性ですが、その会社では中堅ともいえる立場です。
この方が辞めるのは会社も痛いだろうなぁ、とつい会社側の事情も考えてしまいます。

「そうですか。○○さんはこちらで頑張っていかれるのかと思ってました。しばらくゆっくりされるのですか?」
「もう次の仕事が決まっているんです。同じ業界で」
「それはすごいですね。地元に戻られるんですか?」
「もともと東京出身なんですが、こちらで車がある生活に慣れてしまったので、東京には戻らず千葉で働くことにしました」
「そうなんですか。お住まいはどうされるのですか?」
「これからなんです。いくつか候補があるんですけど聞いてもらえます?」
一応不動産屋として(私見多め)の意見をお伝えし、その日はお別れしました。

後日、無事アパートが契約できたと教えてくれました。
最寄り駅まで徒歩15分だけど、急行が停まるターミナル駅で、会社まで乗り換えなしで行けるのが決め手だったそうです。
「歩くのが嫌になったら、自転車買いますよ(笑)」
来月からすぐに新しい生活が始まる彼女からは、高揚感を感じました。

ちょうど同じくらいの時期に会社を辞める、30代の男性がいます。
ずっと昔からの夢だった海外留学をするためだそうです。

「結婚もせずに会社辞めて留学なんて、と言われたんですがね」
「お一人だからできること、とも言えますよ。むしろそんなに英語がお上手なのに、留学したいと思ってたことに驚きです」
「もっと上手な人、たくさんいますよ(笑)」
「いずれは海外で働きたい、とかですか?」
「そうできればいいな、とは思っています。留学も、海外での生活に慣れるためにと考えたからなので」
ずっと温めていた夢のために前進した彼からは、頼もしさを感じました。

新しい生活を始める2人にエールを送りつつ、最近チャレンジしたことあったかな?と考えてみました。
残念ながら、なにも思い浮かびません。
叶えたい夢があることも、それにチャレンジできることも、とても特別でスペシャルなこと。
あらためてそんなことに気付く機会になりました。