FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。
よく使われているけれど、どうしても気になってしまう言い回しがあります。
それが、『普通に○○』です。
「普通に美味しい」
「普通に面白い」
「普通に凄い」
それぞれ「美味しい」「面白い」「凄い」と素直に簡潔に言えばいいのに、『普通に』をつけることで、そんなに褒めていないニュアンスが感じられるからです。
ただ調べてみると、今使われている『普通に』はなかなか多様です。
『普通に』を使った以下の文章、各々どういう意味か分かりますか?
① この課題、難しすぎて普通に無理
② ディズニー、普通に楽しかったよ
③ いや、ここのラーメン普通に美味いな
④ びっくりして普通ではいられない
それでは各々の『普通に』を訳してみましょう。
① この課題、難しすぎて ”ほんとに” 無理
② ディズニー、 ”すごい” 楽しかったよ
(もしくは)ディズニー、 ”やっぱり” 楽しかったよ
③ いや、ここのラーメン ”予想と違って” 美味いな
④ びっくりして ”普段通りに” はいられない
違い、分かりましたか?
もともと「普通」とは、良くも悪くもない、中間あたりの、という意味だったはずです。
私が「普通」に、そんなに褒めていないニュアンスを感じるのはそのせいです。
④はもともとの意味合いによる普通の使い方ですが、今はむしろ、①のように強調表現と理解するのが普通だそうです。
強調表現だと考えると、
「普通に美味しい」は、「すごく美味しい」
「普通に面白い」は、「すごく面白い」
「普通に凄い」は、「とても凄い」なんですね。
と、まとめようと思ったんですが、シチュエーションによっては、「やっぱり凄い」だったり、「予想と違って凄い」だったりもするわけです。
『普通に』を理解するのは、普通に難しいようです。