FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。
先日、仕事でたまにお会いする方に
「以前はどんな仕事をしてたんですか?」と聞かれました。
「この仕事向いてないんじゃないの、ってことですか?」
「違います(笑)。安江さんって、私が○○なんですって話をすると、○○ってことはこういう風にも考えられますね、とか、もしそうならこうしてみましょうか、とかって話をするじゃないですか」
「…意識してませんでした」
「なんで、前はどんな仕事やってたのかなって気になったんです」
「うざかったですか?」
「違いますって(笑)。理解が早いなって。褒めてます」
「あ、ありがとうございます」
こんな話をしながら、今の私はそうなのか、と気付かされました。
元々は、話を少し聞いただけで理解したと勘違いしてしまうような軽率な性格です。
1聞いて10分かるような器用な人に憧れているけれど、残念ながらそんな能力はないので “フリ” でしかないタイプ。
ろくに理解していないくせに訳知り顔で仕事を進めるので、若い頃は上司や先輩に多大なご心配をお掛けしたはずです。
それでも時にかばい、時に叱って、指導し続けてくださったことに頭が下がります。
そんな “ちゃんとした” 大人たちが周囲にいてくれたことの有難さを、今はより深く感じます。
先日、テレビでよく見かけるYouTuberのポストが話題になりました。
私は彼女をよく知らないので、是非を論ずることは出来ませんが、こうなる前に教え導いてくれる大人が周囲にいなかったのは残念です。
もし面と向かって叱ってくれる人がいたら、違っていたかもしれません。
ちゃんと叱ってくれる大人がいた自分は幸運だった、とあらためて思います。
さて、先ほどの会話の続きです。
「で、なにやってたんですか?」
「普通の会社員ですよ。電話での受発注が多かったので、そんな癖がついたのかもしれませんね」
「なんだ。意外なのを期待してたんですけど」
「面白くなくてすみません」
こんな軽口を言いながらも、仕事を褒めてもらえるようになりました。
ただ、あの頃の大人たちにあった “威厳” は身に付かないままです。
どなたか、教え導いてくれませんか?