FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。

ほぼ毎日、音楽を聴いています。
このブログも、Spotifyが私におすすめしてくれるセットリストを聴きながら書いています。
移動中や仕事中は自分が好きなアーティストの音楽を聴くことが多いのですが、本を読むときだけはジャズやボサノバを流します。
うっすら聞こえてくる程度まで、音量を下げて。

ジャズはメロディが分かりにくくて難しい、と言われます。
トレンドミュージックに比べれば、ちょっと聴いただけではメロディラインすらつかみにくいジャズは難しい音楽だと思われがちです。
ただジャズは楽曲の魅力に加えて、それぞれのミュージシャンならではの ”個性的表現” が聴きどころなんじゃないかと、個人的には思っています。

”個性的表現” の代表が、演奏中に繰り広げられる「アドリブ」でしょう。
「アドリブ」とは本来、 ”即興” ”その場の思いつき” を指します。
私は、ジャズでいう「アドリブ」も、ミュージシャンたちの ”その場の思いつき” による感情表現だと思っていましたが、実はそうではないのだと教えてもらいました。
正確に言うと、”感情のままに表現” されるものではないのです。

まず、ジャズのアドリブにはルールがあります。
音楽が醸し出すムード・雰囲気が単調にならないように、少しずつバックの和音を変えたりしますが、これを「コード進行」といいます。
ジャズのアドリブとは、原曲の「コード進行」を維持しつつ、元の音(旋律)とは異なる音列をその場の閃きで連ねていく、いわば高度なゲームのようなものなのです。
感情に任せて「コード進行」を外すのは、ルール違反。
ジャズでは、感情や気分の表現もルールに従う必要があるのです。

「ジャズって難しいだけでなく、ややこしい…」
この辺りが、ジャズが大人の音楽とされる理由なのかもしれません。
たしかに、ジャズミュージシャンには高度な音楽理論が必要かもしれません。
ですが聴く側に、そこまでの知識は必要ないと思います。
私のように漫然と聴いていても、ちゃんと楽しめます。

ただ、知識があれば楽しみ方も変わるでしょうから、気になった方は“音楽理論”を学んでみるのもいいかもしれません。
ジャズに詳しい大人って、ちょっとカッコいいですしね。