FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。
先日、友人から聞いた話です。
友人が勤務する店に、ある日の深夜、かなり酔った女性が入ってきました。
なにかを注文する気もないようで、まっすぐカウンターに来て
「この建物、どこか分かりますか?」
と聞いてきました。
手にしていたのは、なにかのマークが入っているプラスチックカード。
彼女いわく、知り合いにこの鍵をもらったがどこか分からないから教えて欲しいとのこと。
友人はそのマークに見覚えがなく、
「このビルでは、ないですね」
と言ったところ、
「え、調べてもくれないんですか?金沢の人って冷たいんですね」
と怒りだしました。
突然のことに面食らいつつ、
「ホテルでもなさそうですしね。もらった人に連絡したらどうですか?」
と言ったら、
「スマホの充電、切れてるんで!」
と大きな声を出したので、仕方なく充電させてあげることにしました。
しかし彼女はその間もカウンターから離れてくれず、他のお客様の接客もあるので、やんわり奥の席を勧めたら(もう一度言いますが、彼女はこの店の客ではない)
「あなたが調べてくれたらすぐ済むのに」
と不機嫌を隠そうともしません。
充電後、またカウンターに来て
「やっぱり調べてください。私ここの人じゃないんで」
としつこいので、
「さっきも言いましたが、本当に分からないんです」
と言ったら、急に口調を変えて
「東京ならすぐ調べてくれるのに。金沢って冷たいんだ」
「この店なんて名前?あなた名前は?」
「別に私、インフルエンサーってわけじゃないけどさー」
とSNSでの投稿を匂わせて、やっと出て行ったそうです。
しかしこんな人、本当に存在するんですね。
東京に帰った彼女は、SNSにその店や金沢という街の悪口を書くのでしょう。
自分の理不尽さにはまったく触れず、自分が悪く思われないように事実を曲げて。
こんなこと、今ではありふれた日常なのかもしれないと思ったら愕然とします。
そもそも彼女の主張通り「もらったもの」なら当人同士で話せばすむはずで、そのためにスマートフォンの充電をしたはずなのに、自ら連絡もしない。
穿った見方をすれば、なんらかの理由で手に入れた鍵を不正に利用しようとした可能性だってあります。
親切を悪用する人は、いくらでもいます。
友人はできた人なので「こんな人たまにいるよね」とおおらかに言っていました。
人間ができていない私は、そのおおらかさに怒ることになったのですが。
あらためて接客業の皆さん、ほんとうにお疲れ様です。
観光地である金沢にはいろんな国や地域からたくさんの人が来ますが、どうか疲弊しすぎないようにご自愛ください。
いわゆるクチコミには、一定数の “逆恨み” が含まれている場合もあります。
真摯に接客している人たちのためにも、鵜呑みにしすぎないようにしようと思います。