FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。

週に一度、社内ミーティングをしています。
小さな会社ゆえか、業務の進捗状況や事項の共有化などに割く時間はわずかで、そのほとんどがお互いの考えを話す時間になっています。
ただいつのまにか話が逸れて、余談になることも少なくありません。

先日がまさにそうでした。

「塩ってすごいと思わん?」
「…なに、急に」
「天ぷらは基本、塩で食べる派」
「私、塩でも食べるけど、基本天つゆ派。天ぷら屋さんで食べてるって気がする」
「前に一緒に行った天ぷら屋で、これは塩で、これは天つゆでって言われた」
「好きに食べてるから、正直あんまり覚えてない」
「茄子とかの野菜は天つゆ、海老とか魚は塩、だったかな」

なんの話から「塩ってすごい」となったのか、まったく思い当たりません。
戸惑いながらも、余談は続きます。

「ステーキはだんぜん塩」
「え、ステーキ屋さんのステーキソースとか美味しいでしょ」
「いい肉ほど塩が美味しい」
「いわゆる ”いい肉” ってサシが多いからかもね。私、A5ランクよりA3ランクくらいの赤身の味が濃いお肉の方が好き」
「安い肉はソースの方が合う」
「暴論すぎる…」
「焼肉のタレはどんな肉でも美味しくするやん。偉大」
「あ、そっち?A3ランクのお肉への誹謗かと思った」

書き出してみると、絶妙に噛みあってないのが恥ずかしい。
でも、違う意見を持ちながらもお互いを否定せずに会話が進んでいくのは、私たちらしいとも思えます。

私たちは不動産エージェントとして、主に購入のご相談をお受けしています。
”今ある物件を当てはめる” のではなく、”希望に沿う物件を見つける” ために、まずご相談内容を把握してから、紹介できる物件を探し始めます。
これは他の不動産会社様のやり方と、大きく異なります。

この、一見なんの脈略もない会話が “どんな意見をも拾い上げる聴く力” を上げてくれるはず。
私たちの雑談スキルは、こうして鍛えられていくのです。