FREEplus(フリープラス)です。
石川県金沢市の小さな不動産屋です。

さていよいよ不動産会社のオフィスでの売買契約です。
以前、中古の一戸建てを購入した際にも経験しましたが、やはり緊張します。

まず、担当してくれた営業さんから重要事項の説明です。
たくさんある重要事項を全て(!)私が理解したかどうかを確認しながら、読み上げてくれるのですが、担当さんも緊張していたのか、途中何度か読み間違いがおきました。
ただこれは「こちらで勝手に読んでおくので割愛してもらっていいですよ」とはできません。
宅地建物取引業法では、不動産の取得者に対して重要事項説明書を交付し、その内容について口頭で説明することが義務付けられているからです。

明らかに汗をかきだした担当さんに、申し訳ないなと思っていたところ、同席していた上司の方が「一回、休憩させていただきますね」と言って中断してくれました。
みんなでお茶を飲み、少し落ち着いた担当営業さんが
「実は、安江さんが初めてのお客さんなんです」と緊張の理由を打ち明けてくれました。
「あら嬉しい。今日はお休みで時間があるのでゆっくりでも大丈夫ですよ」とお答えしました。
その後はスムーズに重要事項説明が進み、売買契約書にサインしました。

数日後、売主さんのサインがされた売買契約書が手元に届きました。
住宅ローンの本審査に挑みます。

まずは事前審査に通っている2行を再検討します。
本来なら、私個人がメインバンクにしている銀行の住宅ローンが第一候補です。
ただ、団信に付帯される8疾病保障の内容が気になりました。
疾病保障契約が履行されて住宅ローンの残債が完済される条件が、とても厳しいのです。
1人だからこそ「使える」疾病保障でなければいけないと考えると、他の商品も検討する必要がありそうです。

もう1行は設立してすぐの銀行です。
今は集客のために顧客ファーストのサービスを次々と打ち出していますが、今後も維持されるのかが分からないという不安があります。
(実はこの数年後サービスの改定があり、不安が的中しました)

そうして迷っていたところ、金利タイプを自分の思うタイミングで変更できる(※当時)住宅ローンを見つけました。
手数料0円で、他行の銀行口座から住宅ローン返済口座へ毎月自動で入金するサービスがあります。
繰上げ返済も少額からできます。
加えてネット銀行としては老舗で、ネームバリューもあります。
まずは本審査を申し込んでみて、ダメだったら事前審査に通っている2行に本審査を申請することにしました。

結果、本審査に通り、金融機関と金銭消費貸借契約も結び、融資実行までのスケジュールを変えずにすみました。

細かな問題はありましたが大きなトラブルもなく、決済日を迎えました。
当日は売主さんが手配してくださって、銀行の応接室をお借りすることができました。
売主様、私、司法書士、不動産会社の担当が一堂に介し、決済を待ちます。

まず家の売買契約において、買主が司法書士に依頼するのが一般的です。
理由は、売主には登記の手続きはありませんが、買主には所有者移転登記という手続きがあり、代金を支払っても所有権を移転できないリスクがあるので、取引の安全のためには買主側が手配する必要があるからです。
私は銀行指定の司法書士にお願いしました。

以前も経験しましたが、決済は残金が指定口座に振り込まれるのを待つだけでなく、司法書士による本人確認や登記書類の確認があったり、着金確認後に領収書を書いたり、鍵の受け渡しをしたりして1時間以上は掛かるのです。
今回、思いのほか着金確認に時間が掛かって少しひやひやしましたが、無事決済が終わりました。
売主さんにもお礼をお伝えできました。
次は引っ越しです。

引越し業者の手配は売買契約後すぐに始めたのですが、年末でハイシーズンだったせいもあり、見積比較以前にそもそも予約がとれません。
いくつかの業者に問い合わせし、なんとか年内に予定を入れてくれるという会社に頼みました。
そんな事情もあり、直線で1kmもない距離の引っ越しに数十万円を払うことにはなりましたが。
引っ越し時期を選べるのなら、ハイシーズンは避けた方が良さそうです。

ともあれ年内に引っ越しを終え、年越しを新居で迎えることができました。
慌ただしかったこの数カ月を思うと、感慨もひとしおでした。

次回はまとめとなります。『土地・家探しをしている人に伝えたい、たった2つのこと』
よろしければ前回、『中古マンションを買ってみた その②』もぜひ。